速さへの貢献。環境への配慮。 冷却水にできることを全て……
高性能クーラントPG55シリーズ
エンジンは熱を機械的な動力に換える機関なので、冷却水を適正温度に保つことが重要ポイントです。そこでケミテックの高性能クーラントPG55シリーズ。これは最先端の液剤と究極の水が作り出す最高の冷却水です。
PG55の優れた放熱性能
PG55は、従来のクーラントよりも優れた放熱性能でラジエーターの性能をフルに発揮させ、油温の上昇をも抑制します。水温を適温に保つことでエンジン性能もフルに発揮させます。
※100℃まで加熱したクーラントを常温にて冷却したデータ
PG55は暖気時間を短縮
PG55は適温までの水温上昇が早く、無駄な暖気時間を短縮でき、燃費改善にも効果があります。
PG55に使用している『プロピレングリコール』とは
一般的なロングライフクーラントには、『エチレングリコール液』を使うケースが多いのですが、これは毒性が強く、環境汚染等の恐れがあるので、取り扱い法や廃棄方法に厳しい決まりがあります。
対して『プロピレングリコール』は、食品や化粧品にも使われる液剤なので、環境や人体への影響がすくないことも特徴です。加えてエチレングリコールより熱吸収と放出性も優れています。液体粘度も低いので流れの抵抗が少なく、キャビテーションも起こりにくい性質です。
PG55に使用している『純水』とは
KEMITECの純水の原水となっているのは飲料水です。飲料水には消毒のための塩素、炭酸ガス等の塩類、微生物等の有機物、窒素、酸素ガス等が含まれています。水道水に含まれるレベルなのでもちろん害はありませんが、冷却水の性能を追求すると、ごく少量でも不純物は水の性能を低下させます。それゆえに水は純度が高いほうが好ましいのです。
まずは活性炭フィルターで残留塩素を取り除きます。つぎにRO膜を通過し他の不純物を除去。さらにイオンを90%以上取り除きます。良いイメージのあるイオンですが、冷却水ではこれも不純物になるのです。最後にカートリッジ純水器で最終的な脱塩素処理が行われ、PG55シリーズに使用する純水が完成します。
PG55はシリケートフリー
シリケート(ケイ酸塩)は冷却水路を腐食から守る防錆効果のある物質ですが、消耗が非常に早く、また高濃度の場合シリカが堆積することがあります。これにより熱伝導の低下、水路の詰まりやウォーターポンプのシールを傷める原因となる場合があります。PG55シリーズはシリケート(ケイ酸塩)を使用していない為、シリケートフリークーラント採用車両への使用にも安心です。
クーラント講座
エンジン冷却水の交換について
クルマのエンジンには2種類の液体が使われています。そのひとつが「エンジンオイル」そしてもうひとつが「エンジン水=化学液」です。どちらもエンジン始動後は常にエンジン内部を循環しているので徐々に劣化してきます。そのために交換が必要になるのですが、オイルに比べてエンジン水=化学液は交換されるケースが少ないのが現状です。理由としては冷却水はオイルに比べると、劣化による症状を体感しにくいので「交換のタイミングがわかりにくい」というのがあります。
オイルでは、「量が減る」「真っ黒に汚れる」という目で見てわかる変化や、「エンジン音が大きくなった」など聞いて判断できる部分があります。それにオイルには点検するためのレベルゲージがあるのでチェックしやすい環境が整っているのです。ところがエンジン水=化学液は違います。日常的にチェックできるのはリザーバータンク内の量とそこで見えるエンジン水=化学液の色といったあたりですが、量が減るという変化もほとんどありませんし、色が極端に変化することもありません。また、走りが悪くなったり、エンジン音に変化が出たりもしません。
このように、見てわかる変化に乏しく、身体で感じられることもないために交換時期の判断がしにくいのでしょう。
エンジン水、化学液の劣化とは
エンジン水、化学液はベースとなる液体に各種添加剤を混ぜて作りますが、添加剤のひとつに防錆剤があります。こちらはその名のとおりラジエターやエンジン内の水路を錆や腐食から守る役目があります。
この防錆剤はエンジン内の冷却水通路の壁に添加剤の皮膜を作り、金属面と水分が直接触れ合わないようにしているのです。しかし冷却水の劣化(添加剤の劣化)がはじまると皮膜の効果が落ちてくるので、水路の壁が痛む(錆や腐食する)という状態になるのです。
ちなみにエンジン内部を流れるエンジン水、化学液の水圧はかなり高いので、添加剤による皮膜はこの水圧で受ける衝撃からも水路の壁を守る働きもあります。さらに、エンジン水、化学液の劣化が進むと錆やカルキ等の不純物がエンジン水、化学液に混ざります。その不純物はエンジン水、化学液の流れに乗ってラジエターに到達しますが、ラジエター内の水路は極細なので不純物によってラジエターが詰まることもあります。また、不純物はエンジン水、化学液の働きをスポイルすることもあるので、適切な水温コントロールを阻害することもあります。
エンジンの水路ともなると、外からメンテナンスができないので、冷却水に含まれる添加剤の働きに頼るしかない部分なのです。それゆえにエンジン水、化学液の定期的な交換はオイルと同様に大事なことなのです。
エンジン水、化学液の交換時期について
それでは交換するタイミングについてです。 最新のクルマでは10年無交換をうたうものもありますが、本来の性能をキープしていられるのは4~5年といったあたりでしょう。そのため新車購入から2回目の車検を受けるときには、エンジン水、化学液の交換をお薦めします。 中古車の場合は以前の交換歴がわかりにくいものです。
そこでご自身が手に入れてからエンジン水、化学液を交換したことがないのなら、次回のオイル交換をするタイミングで冷却水も交換されてはどうでしょうか。
メンテナンスチャート
冷却水の性能を最大限発揮するためのメンテナンスチャート
PG55シリーズには、クーラント以外に「PG55 BOOST」、「PG55FLUSH」、「PG55フラッシング水」などの冷却水交換前にお使いいただく、アイテムもございます。どのメンテナンス製品が適しているか、お車・冷却水の状態でご判断いただくためのメンテナンスチャートです。